みそ文

加湿器の快適

 我が家では冬になると加湿器が大活躍する。愛用しているのはスチームタイプの加湿器で、加湿器の中で熱湯を沸かしその湯気を立ち上らせるタイプのもの。いろんなメーカーのいろんな種類の加湿器を使ってきてみて、それぞれ一長一短ありつつも、壊れては買い直しまた壊れたら同じものを買って使っている機種がある。このタイプの加湿器を買うのはもう4個目だろうか5個目だろうか、というくらい。そんなに上等なものではなく、お値段もお手頃で、数年使って壊れたら、それまでの働きに感謝しつつ、迷いなく捨てて新しいものを購入する。

 最初の何回かは壊れたらその加湿器の全てをまるごと燃やせないゴミとして廃棄処分していたのだが、今年の冬支度の段階で(もしかすると去年の冬支度のときかもしれない。去年のことなのか、今年のことなのか、昨日のことなのか、今日のことなのかがよくわからなくなることが増えている)試運転をしてみたらその加湿器が作動しなくなっており、これはまた廃棄せねばということになった。もちろん同じ機種の予備は既にあり、それを出せばいいだけだ。が、そこで、いや、ちょっと待てよ、壊れた加湿器は本体はだめになっても、中の水を入れるタンクは全然問題ないじゃんね、と思い至る。ということは、タンクだけ保管しておいて、作動中の加湿器の水がなくなったときに交換で入れるタンクとして使えるのでは、と。

 これまでは、作動中の加湿器のタンクの水が少なくなると、加湿器がお湯を沸かす音と場合によっては湯気のにおいで『ああ、もう少しでタンクの水がなくなるのですね』と感じていた。あるいは、完全に水がなくなり加湿器が自動停止したあとになって『ああ、給水が必要になっていたのね』と気づくこともあった。どちらにしてもその段階で加湿器の中のタンクを取り出し、水道まで持っていき、蛇口をひねって水を出し、タンクの水を満杯にして、タンクのキャップを閉じ、タンクに付いた水滴を拭き取って、加湿器本体に戻し、リセットボタンを押す、という一連の作業が必要であった。

 しかし、二個目のタンクがあれば、1個めのタンクが稼働している間に2個めのタンクに給水して加湿器の側に置いておけば、稼働中の加湿器の水がなくなりそうな気配がした時でも給水ランプが点灯したときにでも、その場で二個目のタンクに入れ替えることができる。そして空になったタンクは、その場で給水して用意しておいてもよいけれど、水道の側にしばらくは放置しておき、2個めのタンクが作動している間(7時間以内くらい)に給水の作業をすればよい。

 この「今すぐに一連の作業をしなくても大丈夫」というシステムは、私にとってはたいへんにストレスが少ない。先日のティッシュペーパーの2箱重ね体制もそうだけど、ここにないから取ってこなくてはならないことや、その作業に数十秒以上の時間がかかる、というのがどうも私はあまり得意でない、というか苦手なのであろう。そしてこういう種類の得意でもなく苦手なことは、それを解決する他の手立てを工夫できるなら、残りの人生この年になってまで従来のやり方のまま精進してそのことが得意になるようにあるいは苦手ではなくなるように心がけたり努めたりしなくてもかまわないことであろうと思う。

 加湿器のタンクの水がなくなる時には私の場合はだいたい音でわかる(耳栓をしていてもわかる)から、通りすがりに加湿器の蓋を開け、タンクの水が少なくなっているのを確認し、加湿器を置いている棚の下段に待機させてある2個めのタンクに入れ替える。渇水する以前の交換であればリセットボタンを押す必要もなく、加湿器はそのまま連続で作動してくれる。

 夫は加湿器の水が少なくなった時の音はよくわからないらしく、すでに渇水していてもあまり気が付かない。それでも私の冬の健康のために加湿活動にご協力くださいと依頼してあるから、一応朝出勤する前には、夜の間に少なくなったタンクの水を満水にしてから出かけるのを習慣にしている。夫の休日に私が仕事で、私のいない日中夫が家でひとりで過ごしている間は加湿器が渇水のままだったとしても、私が帰宅する前には満水にして加湿しておいてくれるようにもなった。その手間を惜しんだり忘れたりして、私が乾燥した空間で体調を崩し寝込んだり、寝込みまではしなくても日常生活の稼働力が著しく低下すると、夫にとっても暮らしの質が低下することにつながるし、家族の具合がよろしくないよりは健康な方がよろしいものなので、夫も加湿の手間くらいで、そのよろしさが維持できるのであれば加湿しよう、と思ってくれるようになったのかもしれない。

 冬といえばインフルエンザの季節だが、私の体は何度かいろいろ試してみた結果、インフルエンザワクチンを接種するとその後まるでインフルエンザのようでありながらインフルエンザではないひどい風邪をひくことがわかった。あたかもインフルエンザのごとき重症なのにインフルエンザではないためむやみにインフルエンザの治療薬を使うのはためらわれ、そのくせ治るのに数週間か場合によっては数カ月もかかり、その間の生存の質が著しく低下する。それならもういっそのこと、インフルエンザの予防接種を受けるのはやめて、加湿と手洗いうがいとマスクとビタミンCとプロポリスで予防しようということにした。それでもし感染発症したらその時にはインフルエンザ治療薬を使用するほうがよほど軽症で済み早く治る。

 そうはいっても仕事柄インフルエンザに感染したご家族複数名様に連続してインフルエンザの治療薬をお渡しし使い方を説明する機会は必ずある。そうすると、あ、まずい、このままだとたぶん発症する、という感覚を抱くことがある。そういうときには、ささっと麻黄湯を服用し、帰宅してからも寝る前にもう一度麻黄湯を飲んで早めに就寝する。翌日もまだちょっとまずかなーという感覚があれば、1日3回か4回こまめに麻黄湯を飲み、手洗いうがいの頻度を上げる。

 これだけの手間をかけたとしても、自分が存在する空間の湿度が低い状態では、手間をかけた効果は十分に得られず、鼻の奥から喉にかけての粘膜が簡単にやられる。一度やられた粘膜が回復するにはこれまた時間がかかり、その間は痛みと違和感があり、痛みと違和感がある間は仕事の質も生活の質も睡眠の質も低下する。

 だから、私の冬の暮らしにとって加湿器はもはや必須なもので、その加湿器をより快適に、加湿器そのもののお世話にかかる手間のストレスは少なめで、加湿器の働きの恩恵に与ることができるとありがたい。自分で自分の身体のお世話をするのにも、加湿器のタンクに給水するたびにいちいちうっすらと面倒くさく感じるよりは、はいはい、ここに既に用意してある満水タンクに交換すればいいだけね、と気軽に取り組めるほうが、より質のよいお世話をしやすい。

 そう思うと、これまでの約10年前後かそれ以上の間に、少なくとも3台は、もしかするとそれ以上の個数、今使っているタイプの加湿器を廃棄してきたのであるが、あのとき捨てたタンクが手元にあれば、タンク3個態勢や4個態勢にできていて、給水作業の頻度がもっと少なくなっていたのではないか、と思いそうになる。しかし、何年も前に捨てたものに関して今更惜しむのは、なんというかある種のお門違いであろうから、今後もしまた今使っている加湿器を捨てることがある時には、タンクの部分だけは予備に取っておき、水を入れたタンクを複数待機させる体制にして、我が家の冬の加湿生活をこれまで以上に快適で安定したものにしてゆきましょう、そうしましょう。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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