みそ文

ティッシュの快適

 ティッシュペーパーの最後の一枚を使い切った時に次のティッシュの箱を出してきて置く作業をするたびに決してうきうきでもわくわくでもない面倒くさい気持ちになるのがあまり好きではなかった。新しいティッシュを出してきておこうと思っていたのにそのまま忘れて次にティッシュを使おうと思った時にいつもティッシュがある場所にティッシュがないとひどくがっかりするし、その時点でティッシュを出してくるのはなんだかとても億劫に感じられる。自分が最後の一枚を使い切った時にはもちろん、夫が最後の一枚を使い切ったにもかかわらず、すぐに次のティッシュの箱を出して来ずそのままあとでしようと他のことをしているうちに忘れて、あるいはそれを見た私が「速やかに次のティッシュを出しておいてね」と言っても「わかった」とだけ言ってすぐにはそうせず結局忘れて私がティッシュを使いたい時にそこにティッシュがないという状況はさらに好きではなかった。

 ティッシュを一番よく使う場所は居間。食卓の端にティッシュの箱を置いて、食事中でもリビング側でくつろいでいる時にもどちらからでも手が届くところに設置している。次によく使うのは洗面台の横の棚に置いてあるティッシュ。

 なんとなくこうしたらどうだろうと思い、一年か二年くらい前からよく使う場所のティッシュは二箱重ねて置く体制を取ることにしてみた。上の段のティッシュを使い、下の段のティッシュは口を開けてはあるが中身は出していない状態で上の段の箱の下に置く。上の段のティッシュがなくなったら下の段のティッシュを引っ張り出してそれを使い始める。そうしたらその時点でもよいししばらくしてからでもよいし、とにかくそのティッシュを使い始めて数日以内に次の新しいティッシュの箱を出して来て開ける。そうしてその時に使っているティッシュの箱の下に置く。

 この方法であれば、使い終わっても既に次のティッシュはそこにあり、新しいティッシュを出して来なくてはティッシュが使えないということもなく、新しいティッシュを片付けてある場所に行った時についでに次のティッシュの箱を取ってくるのはそれほど苦ではなく、夫が少々忘れたとしても新しいティッシュを持ってくるように彼が実行するまで何度でも言って待つ余裕も生まれる。

 むかしに比べると最近のティッシュは箱が随分と小型になり、二段重ねてもさしてかさばらない。二段重ねてちょうど昔のティッシュ一箱分くらいの高さのようで普段使うにはちょうどよく感じる。

 暮らしの中にはいろんな生活用品があり、その中でもティッシュやトイレットペーパーといった紙類は個人的になんとなく好きな部類のもので、できることならば自分が好きな生活用品を使うにあたり快適は多めに快適でないことはごくごく少なめにしたい気持ちがある。こんなふうに暮らしの中の些細なことでも工夫を思いつきやってみてその快適により自分で自分をこの世でもてなし、そうして自分が自分からもてなしてもらった嬉しい気持ちが自分と自分のだいじな誰かやふとしたときに接した誰かの仕事や暮らしや人生の質のようなものを高める力のようなものにつながるならばそれはさらに嬉しいことで、そういう工夫をできるときにはたゆまずそうしつつ生きている間を生きていく。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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