みそ文

ノドグロへの道

 年末29日からひとりで車で広島帰省していた夫が昨日帰宅した。義実家を朝8時に出てこちらに午後2時半には到着した。

 広島の話を聞かせて、と頼むと「んー、どてら(私の実家)に行ったら、みそきちは年末大掃除三昧していたらしいって聞いた、以上」などという広がりのない報告をしてくれ、本人からの発話に任せていたら求めるものは得られないわと判断し時系列にインタービューしていったら私が満足する情報が得られた。

 昨夜寝支度をしてから布団の中でしばらく話をし、ふと「そうだ、どうやらくん、このまえのほか弁だけど、私やっぱりボーナスお食事はほか弁じゃなくてノドグロを食べに連れて行ってもらうほうがいい」と話した。夫は「やっぱり?」と言い「おれも『あれでいいんかなあ』とは思ってたんだ」と続ける。

「いいわけないじゃん。ほっかほっか亭のお弁当をごちそうしてくれるのもそれはうれしいけどそれをボーナスお食事としてというのは、なにかちがう感、が湧くの」
「やっぱり? みそきちあれでいいって言うてたけど、ほんまにええんかなあ、と考えてはいた」
「いやいや、いいとは言ってないって。あまりに思いがけない発想についていけなくてつっこみ損ねはしたけど」
「よし、じゃあ、またノドグロ食べに行こうや。冬のノドグロは冬ならではのあぶらがのってておいしいよ」
「うん、知ってる」

 今の季節、あの魚料理屋さんの一階魚売り場は大半のスペースが蟹で埋まっていて魚たちは隅の方に追いやられているだろうけれど、ノドグロを2尾買って、一匹は清涼感のある奥深い味わいのお味噌汁に仕立ててもらい、もう一匹は身の照りとつるりほくりとした食感が至福の煮魚にしてもらおう。そしてご飯(お漬物と小鉢付き)を注文し、ノドグロとご飯と交互にいただく。夫は「おれは焼きがいいなあ」と言うかもしれない。そのときは、煮魚にするノドグロの半身を焼きにしてもらい骨と頭のついた半身を煮魚にしてもらってもよいし、奮発してもう一尾ノドグロを買い、まるごと一匹ずつ夫は焼きで私は煮でいただくのもきっとぜったいパラダイス。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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