みそ文

あさりでちゃんぽん

 夕食を終えて夫に「明日の夕ごはんはちゃんぽんよ。チンゲンサイとインゲン豆と豚肉を具にします」と伝える。こうして連絡しておくと、明日もし私の帰宅が遅くても、夫が作ったちゃんぽんをスムーズにいただくことができる。ちゃんぽんは生協で購入したインスタントラーメンのちゃんぽん版。夫が「シーフードもあるといいなあ」と言う。

「シーフードは今はうちの冷凍庫や冷蔵庫にはたぶんないなあ。あえてシーフードと言うなら冷凍庫に鯖の味噌煮かみぞれ煮はあるけどちゃんぽんにはちがうなあ」
「ああ、鯖はちゃんぽんにはちがうなあ、鯖の水煮の缶詰でもちがうなあ」
「冷凍庫見てみて。何かいいものがあればそれを使おう」
「うーん、鮭の切り身があるけどこれもちゃんぽんにはちがうなあ。あとは刻み薄揚げかあ」
「刻み薄揚げはシーフードじゃないねえ」
「うん。ちがうなあ」
「こういうときに冷凍のイカがあるといいんだろうけど今はないわ」
「イカかあ。うちにはいしる(イカから作った醤油のような調味料、魚醤の一種、能登半島の名産品)ならあるけど」
「いしるはシーフードではないよねえ。シーフードがあるといいけどないものは仕方がないから明日はあるもので」
「わかった」

 その後しばらくしてコタツに入り夫は新聞を読み私は生協のカタログをめくる。明日提出する生協の注文書を書き終える。そういえば明日の生協配送では何が届くのかしら、と、注文した品を控えてある手帳を見る。そこに「あさり」の文字が。夫に「わあ、どうやらくん、明日の生協でアサリが届くよ。ちゃんぽんのシーフードとしていいと思わん?」と話かける。

「おお。いいねえ」
「あさりでスープをとって、そのスープでちゃんぽんを作ろう。うわー、おいしそー。アサリがあったら豚肉はなくてもいいかな」
「いや、豚肉は要るでしょ」
「なんで?」
「だって、ちゃんぽんじゃん。ちゃんぽんには豚肉は要るじゃろ」
「そうかなあ。わかった。じゃあ、豚肉とチンゲンサイとインゲン豆を炒めたものをちゃんぽんの上にのせよう。アサリの身はあんまり硬くならないようにだしが出たらいったん引き上げて、これもさいごに上にのせようか」
「そうしよう、おいしそうやなあ」
「ね。おいしそうね」

 先週の生協でアサリを注文していた私お手柄。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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