みそ文

木の実には穴をあけて焼く

 焼き栗で火傷をしてしばらくの後、職場で銀杏の実をもらった。銀杏好きとしてはたいへんにうれしくありがたく、さっそく十数個の実をキッチンペーパーでくるんで電子レンジで加熱する。数分もしないうちに銀杏がポンポンとはじける音がする。取り出してキッチンペーパーを開くと、殻が割れたところからつややかな翡翠色の実が見える。つるりとしてほっくりとしておいしいおいしいおいしい。

 銀杏の実が手に入ると封筒か紙袋に入れて袋の口が開かないように下にして電子レンジで加熱する。ちょうどよい封筒や紙袋がないときにはキッチンペーパーでくるむ。おいしいなあ、おいしいねえ、と思うけれど、銀杏の実を食べるのは一日最高二十個まで、と決めている。たくさん食べ過ぎると銀杏の成分にあたるから。

 銀杏の炒り方としてもっとおいしく食べられる方法もきっとあるよね、と思い検索する。あるある。蓋のあるフライパンに粗塩を入れて殻の一部に「穴をあけた」銀杏を炒る方法もあれば、殻の一部を銀杏殻剥き器でむいてから少量の塩水で茹でそのまま炒り上げる方法もある。もちろん封筒に入れて電子レンジで加熱するお手軽方法もあるが「爆発防止のために殻をあけてから加熱すること」という注意書きがある。

 しかしながら、私はこれまで銀杏の実を電子レンジで加熱する時、一度も殻に穴をあけたことがない。それでひどい爆発に遭遇したこともないけれど、穴を開けるとしても専用の銀杏殻剥き器のない我が家ではどうすればいいのかな。あっ、そうか、キッチンバサミの取っ手側にあるギザギザとしたところを使えば堅い実に簡単にとりあえず穴をあけるくらいはできそう。 よーし、残りの銀杏の実はこの方法で穴をあけて、蓋のあるフライパンで粗塩と一緒に炒ってみよう、おー。そして実践。電子レンジで加熱したよりもつるんとして香ばしくてホクホクとしていておいしい。

 はて。ということは、銀杏に穴をあけて炒るということは、もしかして焼き栗も穴をあけて焼くのかしら、と思い至る。これまで我が家の石焼き鍋で何度も焼き栗を作ったけれど一度も一個も穴をあけたことがない。けれど栗を焼いている最中に石焼き鍋の中で爆発したことは一度もない。今回焼きあがった栗に包丁を入れて爆発するという体験は初めてしたけれど。

 焼き栗レシピをいくつか見ると「栗の爆発を防ぐために、生の栗の外皮に包丁で切れ目を切れてから焼きましょう」というようなことが書いてある。しかし生の堅い栗に、包丁の角でもいいのだろうけれど、包丁を入れるのはなんだかたいへんそうだなあ。あっ、そうか、キッチンバサミの手前側のギザギザとしたところで栗の実を挟めば外皮に穴をあけるくらいはできそう。

 そうか、そうか、そうか、そうか。キッチンバサミのこのギザギザはそういう時に使うものなのか。これまで何に使うのかなあ、となんとなく思ってはいたけれど、こういう時に使うのか。それにしても、これまでずっと穴をあけずに木の実を加熱してきたというのに、一度も爆発に遭遇せずに済んだのは随分幸運であったなあ。

 よーし。今度からは堅い木の実は、キッチンバサミで穴をあけてから加熱するぞー。そしてホクホクつるりぱっくんとおいしく食べるぞ、おー。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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