みそ文

妖怪米子駅

 大山からJR米子駅までは渋滞なく円滑に到着。帰省前に自宅のPCで米子駅について予習した時、送迎などで利用の場合は地下駐車場を使ってね、という案内を見た。地上のロータリーが空くのを待つ車が並ぶが、私は地下駐車場利用だから通してね、降りるわよ、と、地下駐車場に進む。

 地下駐車場の案内に従い空いているところに車を駐める。車から降りて駅につながるエレベーターに乗る。母のキャリーバッグは夫が持ってくれている。エレベーターを出て米子駅みどりの窓口へ。夫はみどりの窓口の外側で待つ。母と私が列に並ぶ。

 窓口販売を待つ私達に、JRスタッフの女性が「どちらまででいらっしゃいますか?」と声をかける。もちろん母は自分で答えることができるが、母はとっさの問いかけや申し出を把握するのに私よりも時間がかかる傾向がある。それなりの数の人が待つ状態であるから、問いかけの内容を先に把握した私が素早く答える。「岡山経由で山陽新幹線東広島駅までです」「それでしたらこちらの自動券売機でご案内できますのでどうぞこちらへ」と列を外れて窓口のとなりへと誘導される。

 制服を着て丸い帽子をかぶった駅員さんである女性が「十四時二十八分の特急やくもですね」「お座席はお一人様用のお席(シートが一席だけの列で隣席がない)でよろしいでしょうか」「岡山からはこだまの窓側席があいております」「岡山での乗り換えは何分です、東広島駅到着は十八時何分となります」と、タッチパネルで次々と選択し、「ではお支払いをお願いいたします」と案内してくれる。母がお札を機械に入れると切符とおつりが出てくる。

 母は本来であれば『ジパング倶楽部』という会員特典で切符を割引で購入できるのだが、今回はそのジパング倶楽部の会員カードを持ってくるのを忘れたため、その特典は得られない。

 母が切符を確認してみどりの窓口から出てくる間に、私は外の自動券売機で入場券を二枚買う。一枚を夫に手渡す。母は「もうここまでで大丈夫なのに、中にまで見送りに来てくれるの?」と言う。私は「うん。特急やくもも見たいし、どんなホームかも見てみたい」と答えて一緒に改札を通る。

 駅のホームは妖怪に満ちている。ゲゲゲの鬼太郎とその仲間たちを中心にその他の妖怪もたくさん。妖怪の置き物もあれば、顔を出して写真撮影する妖怪のパネルもある。日本全国の各種妖怪マップが上のほうにかけられる。母と私を妖怪の前に並べて夫が母のカメラで写真を撮る。

 母は夫と私に何度も「このたびはたいへんお世話になりました。すごくゆっくりできて楽しかった。ありがとうね、ありがとうね」と言う。私は「あとは電車に乗れば無事に帰るだけだね。電車には母の荷物もちゃんと一緒に載せないとね」と言い、夫は「おれがこのままホームでこのカバンを持ったまま、じゃあねー、言うて見送って、あとから、ああっ、しまったー、返し忘れたー、カバンが残ってるっ、いうこともありうるからな」と言う。

 米子駅は大きすぎず小さすぎず使い勝手のよう構造。アナウンスの後まもなく特急やくもがホームに入る。夫は母にキャリーバッグを手渡して「お気をつけて」と見送る。母は車両の中ほどの指定一人席に無事座る。ホームに残る人たちは皆誰かの見送りに来た人のようで、私達と同じように特急やくもの中にいる誰かに手を振る。夫が「ここのホームなら、入場券のお金払ってでも、中に入って見てみたくなるなあ」と言う。私は「本当だねえ」と言いながら、発車する母に手を振る。

 特急やくもが走り去ったホームで、各種妖怪の展示パネルをぐるりと見る。それでは、米子駅から大山に戻りましょう。夫が「宿の近くにある山屋さん(登山用品屋さん)に寄りたい」と言うから、では帰りに寄りましょう、と決める。

 昨日島根から大山に来る時に通ったのと同じ道を走って大山に近づく。大山に近づくと空気が涼やかになる。山用品屋さんの横にある砂利の駐車場に駐める。お店の名前はモンベル。夫は何を買うのかな。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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