みそ文

ギリギリセーフ

 日曜日の午後一時四十二分の急行に乗りたかった夫を駅前ロータリーで降ろしたのは一時三十五分頃。いってらっしゃい、いってきます、と互いに手を振って見送る。夜になってから大河ドラマを見終えて、夫の携帯に電話をかけてみる。

「どうだったー? 一時四十二分の列車には無事に間に合ったのかしら」
「うん。ギリギリセーフだった」
「自動販売機で簡単に切符買えたでしょ?」
「ううん。せっかくじゃけんクレジットカードで支払いしたかったけんみどりの窓口で切符買った」
「それはすっごい余裕じゃったんじゃん」
「ううん。ギリギリセーフじゃった」

 夫は予定通りの特急に乗れたので、大阪の品揃えの多い山用品屋さんでゆっくりと見物して、前々からほしかったものを買おうかどうしようか迷ってその迷いを迷いのままホテルに持ち帰り、たのしくウキウキと迷いつつ機嫌よく広島カープの試合をずっと見ていたところだと言う。

「あれ? どうやらくんが大好きなちびまる子ちゃんは見なかったの? 大河ドラマは?」
「それが、なんかなんとなく今日が日曜日なのを忘れてて、気がついたらもうまるちゃん終わってた。テレビつけたらカープの試合してたから、そのままそれ見てる」
「そうなんだ。私はね、どうやらくんがおらんけん、普段ならどうやらくんがちびまる子ちゃんを見る六時からBSで大河ドラマを見てね、八時からの二回目大河を今見終わったところなんじゃ」
「ドリルお好きですなあ」
「うん。ドリル、いいよー」

 なにはともあれ、午後一時四十二分の特急に間に合ってよかったね。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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