みそ文

落語の前に思い出す

 土曜日にはお天気さえよければ山に行きたい夫が「今週末も晴れそうだなあ」と気象情報を見ては顔をほころばせる。

「そうそう、どうやらくん、私、今度の土曜日ね、今のところお休みの予定なんじゃけど、よろしければ一緒に落語に行くなどいかがですか」
「それ、いいねえ、賛成賛成」
「でも土曜日お天気よかったら山に行くんじゃないの?」
「うん、行く。帰ってきてから落語に行く」
「そうじゃね。落語は夕方からじゃしね」
「山からおりてきて、落語を見る前に温泉に入ったら筋肉疲労もとれるし、いいじゃん、いいじゃん」
「そっか、そうじゃね」

 私たちが落語に行くのは、隣県のとある温泉施設。一人六百円の日帰り入浴料金で入浴と寄席の両方がたのしめる。もちろん入浴だけの利用でもいいし、寄席だけの利用でも可。寄席では落語がふたつのこともあれば、マジックと落語や曲芸と落語のときもある。

「そういえば、土曜日といえば、五月二十六日ということは、もしかして、私たち、結婚記念日? 記念日のお祝いに落語になるのかな」
「結婚記念日は、えーと、二十六日土曜日じゃないぞ」
「あれ、ちがう? そうか。二十六日じゃなくて二十三日だっけ」
「うん、そう、五月二十三日。水曜日」
「それって、もしかして、明日?」
「おおっ。そうじゃ。明日じゃ」
「ええと(指を折り曲げて数をかぞえる)、結婚して十八年が経った、の、か、な」
「そのようだ」
「そのようじゃね。おめでとう、おめでとう」
「おう、おう、おめでとう、おめでとう」

 思いがけず結婚記念日前日に結婚記念日を思い出し、前夜祭をお祝いできた。明日は結婚記念日のあいさつをするのを思い出そう。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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