みそ文

包丁いろいろ金属いろいろ

 先日の「鋳造」と「鍛造」の話題の後日、夫に「そうか、鋳造の金属よりも鍛造の金属のほうが密につまっていてかたくて丈夫なのね」と言うと、夫は「そりゃあ、そうじゃろう、そのための鍛造じゃん」と、なにを今更、な表情をして「刀なんかそうじゃん。たたいてたたいてそう簡単には折れたり刃こぼれしたりしない刃物にしていくんじゃけん。斧も鎌も」と言う。

「じゃあ、刃物はみんな鍛造なの?」
「みんなじゃないかもしれんけど、包丁でもよく『鍛造モリブデン』って書いてあるじゃろ」
「モリブデン包丁を見たことはあっても『鍛造』の文字には気づいてないわあ。ということは、モリブデン包丁はすべて鍛造?」
「いや、他の作り方もあるやろ」
「それは鋳造?」
「うーん、鋳造じゃあ弱い気がするなあ、アツエンちゃう?」
「あつえん? アツエンって、なに? どんな字。アツエンのアツは圧力の圧だよね、きっと。エンはなんだろう、あっ、延ばす延べるだ!」
「そうそれ。圧延」
「そうか。金属をとかして流して冷やしてかためただけではもろいけど、かといってその金属を鍛冶仕事で鍛えるほどには頑強にする必要はない、そういう時には『圧延』なのね」
「そうそう。ローラーのようなものできゅうっとにゅうっと押し出すだけでも、こだわらん包丁だったら十分なんじゃないかなあ」
「なんか、金属の世界って、いろんな技術があるんじゃね。鍛造も知らんかったけど圧延も初めて知ったよ」

 鋳造、圧延、鍛造の順に、金属がかたく丈夫なものに仕上がる、ということかしら、そのようだな。鋳造と圧延あるいは圧延と鍛造の間の強度にあたる加工方法もあるのかなあ、あるんだろうなあ。そして鍛造ひとつとってもいろんな種類の鍛造があるようだわ。
 いやもう別にこれ以上金属加工に詳しくなりたいわけでは全然ないけれど、頑強な方向ではなく、もろい方向に加工するとしたら、それはなんというのかなあ。たとえば金箔のようなものは、たたいてたたいて薄く延ばして軽く柔らかくしているから、金属加工としては『鍛造』の反対側のような気がするけれど、あれは『金』という特別に柔らかい金属ならではのことなのかなあ。
 いやもしかすると、そもそも圧延は鍛造の一部というか、鍛造が圧延の一部なのかな。そして金箔は出来上がったものはヒラヒラと柔らかいけれど、あれも鍛造の一種なのかもしれない。
 いろいろ疑問なままではあるけど、金属加工の勉強、以上、これまで。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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