みそ文

気になるスズキ

 昨夜寝る時に、「明日の朝のアラーム(目覚まし時計)の確認を」と思い、携帯電話を見たところ、「留守番電話の録音があります」のレコーダーマークの表示に気づく。
 あらまあ、どなたからだったのかしら、いつものことながら、携帯電話の着信に気づきにくくてごめんなさいね、と、思いつつ、着信電話番号を見る。076436の地域からだ。しかし、私の知り合いに、この地域の番号の人はいないなあ。間違い電話だったのかしら。そう思いつつ録音を再生。

「あ、としこ。としこやろ? 車庫にお米置いて帰ったから、見て取り込んで。お母さん、鍵持って行かんかったから、家の中に入れてないから。あと、スズキも。車庫の黄色みたいなカゴのところに、」

 無情にも録音はここで途切れる。なぜなら私の携帯に付属している録音機能は、一回あたり二十秒以内だから。いや、そもそも私宛の電話ではないのだから、メッセージが完全でなくても、私にとっては特別に、これといった不都合はなんにもないのだ。
 しかし、お米はともかく、スズキって、スズキって、スズキって、魚だよねえ。いくら涼しいからといって、魚を車庫に常温で置いてて大丈夫なのだろうか。いやいやいや、もしかしたら、スズキとは言っても、開いて干物にしてあるものなのかもしれない。それなら車庫の中で日陰なら、まあ、大丈夫かな。大丈夫だよね。大丈夫であってほしい。

 この電話のお母様が、なんや録音の途中で切れたがな、と思って、追加録音しようとかけ直された番号が、今度はきちんととしこさんの携帯番号で、できればとしこさんに直接、お米とスズキと、もしかするとそれ以外にも何か置いてるかもしれないものたちに関する重要な情報を、無事に伝えてくださっているといいなあ。

 としこさんのお母さんのことはほぼ何一つ知らないとはいえ、としこさんのお母さんんがスズキを生の状態で車庫に放置するというのは考えにくい。そして、私は魚のスズキを食べるのが大好きだ。だからスズキには無事にとしこさんのお腹に、そしてとしこさんにご家族がいらっしゃるのであればご家族皆様のお腹にも、おいしく入っていってもらいたい。昨日今日のように秋晴れでこれくらい気温が高いと、としこさんちの車庫で誰にも気付かれずに腐敗するスズキの姿がなぜか勝手に想像されて、つい、スズキの身の上を繰り返し案じてしまう。

 そんな秋のお年頃。ああ、スズキの塩焼きが食べたい。スズキでなくてもいいから何か魚の干物が食べたい気がする。煮魚も食べたい。できれば金目鯛の干物を焼いたのと金目鯛の煮付けがいいと思うなあ。     押し葉

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Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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