みそ文

引用言うに及ばず

おぼろげな記憶を突如思い出して聞かせてくれた我が家の若旦那に始まり、その話をみそ文に書いた自分といい、それを読んでご自身の経験を語ってくださった方々に至っては言うにおよばず、みんなお手柄大手柄。



 上記の引用は、前回書いた「お手柄な人々」の最後の一文である。この中の「言うにおよばず」の使い方が、この場合、これで合っているのだろうか、というのが、なにやら急に気になりだした。
 本文記述時は、「言うに及ばず(およばず)」と「言うまでもなく」のどちらを使おうか少し迷って、音韻リズムと音階の印象を基準に判断して前者を選んだ。

 わたしが上記文中で真に言いたいことは、わたしの夫よりも、わたしよりも、各自の宿泊業経験談を語ってくださった方達のほうがずっと、お手柄で大手柄だよ、ありがとう、ということだ。つまり、お手柄度合いの便宜的な高低を比較記号で表示するとしたら、『シフトに興味を抱いたわたし<若旦那のおぼろげな記憶を思い出した夫<それをみそ文に書いたわたし<<みそ文を読んで各自の体験を思い出し語ってくださった方々』という順番になるかと思う。

 つまり、各自の体験の記憶を語ってくださった方々は、わたしよりも夫よりもずっとお手柄度合いが大きいのだということを言いたいがために、「方々に至っては言うにおよばず」とつなげたのだけれど、もしかすると、この「言うに及ばず」を用いたことで、本来最高位に置きたい方々を、最低位に配置したことになるのではないか、という危惧が元気よくスタートしたのだ。

 ここは詳しい調査を開始したいところではある。しかしながら、夜もふけたことだし、それどころか早朝が訪れそうな時間だから、今日のところは、「うーん、どっちなんだろう」という疑問を全身に抱えたままで、しっかり眠って、睡眠中の脳内辞書機能にがんばって調べてもらおう、と思う。

 もしも、この「言うに及ばず」では、本来「高位」に置きたいものを、間違って「低位」に持ってくることになるのであれば、上記引用文は、どのような言葉でつなぐと、思っている通りの配置にすることができるのだろうか。

 「ご自身の経験を語ってくださった方々は当然のことながら」「当然以上に」「もちろんのこと」「さらにもっと」とすれば、その方々が最上位であることが表しやすいような気はするが、そのあとに続けて使いたい「みんなお手柄大手柄」との接続が、もうひとつ不自然な気がする。

「方々は当然のことながら、みんなお手柄大手柄」
「方々は当然以上に、みんなお手柄大手柄」
「方々はもちろんのこと、みんなお手柄大手柄」
「方々はさらにもっと、みんなお手柄大手柄」

 これでは、どうも、リズムがよろしくない。「当然のことながら」「当然以上に」「もちろんのこと」「さらにもっと」などを用いるのであれば、それに続く表現としては、「みんな」を外して「お手柄で大手柄」にするほうが、流れがスムーズか。

「方々は当然のことながら、お手柄で大手柄」
「方々は当然以上に、お手柄で大手柄」
「方々はもちろんのこと、お手柄で大手柄」
「方々はさらにもっと、お手柄で大手柄」

 気持ちとしては「お手柄」という語彙のまえに「みんな」を持ってくることによって、「わーい、なかまだー、うれしいなー、ありがたいよー」という幻想の団結感のようなものを、個人的に勝手に味わいたかったのだけれども。

 もしも原文のままで「みんな」を外すとしたら、「方々に至っては言うにおよばず、お手柄で大手柄」となるが、それでも、つながりのリズムは問題ない、か。

 「言うに及ばず」の使用の可否で迷うのであれば、「言うに及ばず」そのものを外して、「方々に至るまで、みんなお手柄大手柄」にすると、その前の「若旦那に始まり」の開始部分から、「自分といい」という過程を経過して、「方々に至るまで」という、「みんな」でくくりたい範囲の指定が「ここから、ここまで、ですよ」と、わかりやすくなるだろうか。

 というようなことを考えながら、ブログ歴初の「引用(引用部分を四角で囲って表示する)」技に挑戦してみた。引用とは、このような方法(引用したい文を指定してから、ブログ入力画面の上にあるアルファベットで「Q」と書いてあるボタンを押す)で行うものだったのか、と、気づいたわたしは、今日もなかなかお手柄だ。     押し葉

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

ときどき、思い出したように、いただいたメッセージへのお礼やお返事をリンク先の「みそ語り」に書いています。よろしければ、いつでも、どうぞ、どなたでも、ご覧ください。「みそ語り」では、メッセージをくださった方のお名前は書いておりませんので、内容から、これは自分宛かしら、と推理推察しながら読んでいただければうれしいです。手の形の拍手ボタンからメッセージをくださる場合は五百文字以内、文字の方の押し葉ボタンからメッセージをくださる場合は千文字以内となっております。文字数制限なくお便りくださる場合には、下のメールフォームをご利用ください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
暮らし (109)
仕事 (160)
家族 (298)
想 (23)
友 (47)
学習 (79)
旅 (16)
心身 (8)

FC2カウンター

検索フォーム

FC2Ad

Template by たけやん