みそ文

ベビー用ミルクを推理する

「いろはすみかん実験」のときに開封した「明治ほほえみキューブ」試供品の残りに洗濯バサミで封をして食卓の上に置いていたら、夫が「これなに?」と訊く。

「外袋に説明が読める文字で書いてあるんだから、読んで推察してみようよ」
「うーん。らくがん?」
「どこをどう読んだら、らくがん、になるんだ」
「いや、なんか、こう、触った感じの硬いところが、らくがん、っぽいかなあ、と。ええー、ちがうんかー。なんやろう。キャラメル?」
「一個あたりの大きさが大きすぎるじゃろ」
「じゃあ、なんやろう、子どもの絵が描いてあるってことは、子ども用のクッキー?」
「ねえ、どうやらくん、文字、読んでる? ほら、こことか」
「調、整、粉、乳、調製粉乳って、なに?」
「なにって、調製粉乳ですが」
「でも、これ、粉じゃないよ」
「粉を固めて固形にしてあるだけで、ほら、表に、一個につき40mLのお湯で溶かす、って書いてあるでしょ」
「ええー? じゃ、これ、粉ミルク? 粉ミルクって、昔は、さじ、で計って入れてお湯で溶かすものだったじゃん」
「それは今でもあるよ。それの固形版が何年か前に発売されて、夜中に赤ちゃんにミルク飲ませるときに、大人が寝ぼけて計量しなくていいのが便利で、持ち運びがラクで、これはこれで人気があるの」
「そりゃあ、持ち運びには便利やろうなあ。すごいなあ、こんなものが最近はあるんやあ」
「最近っていっても、もう何年か経つよ。それにどうやらくん、これは何かな、と思ったときには、それを包んであるものに書いてある文字の意味はとろうよ。なんだろうな、と思ったものが何なのかを特定していくときに、パッケージデザインの情報や文字情報は重要だよ。サルじゃないんだからさ。手に持ったものを手の上でくるくる動かすだけじゃわからないことも世の中にはたくさんあるよ」
「サルとか、失礼な。でも、さすが犯罪捜査ドラマで推理力を鍛えてる人の言うことはちがうなあ」

粉ミルクが粉ミルクであることが、たとえそれが固形化されているとしても、自分にとって理解容易な言語で表記されている場合、それが粉ミルクであることを把握するのには、推理力の出動はそんなに必要ない気がするのだけど。仕事柄見慣れているかどうかだけの問題なのかなあ。それとも、これも推理小説やミステリドラマへの馴染みの有無や程度と関係があるのかなあ。(「推理の流れを推理する」参照)     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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