みそ文

植物のラテン名

あたたかな日曜日。ひろーい芝生の広場と展望台と屋外遊具施設などがある植物中心の公園に行く。おいしいパン屋さんでお昼ご飯用のパンを買って持って行く。夫はフィッシュバーガーのようなパンとバターロールにカツが挟んであるもの。私はアズキクリームが入ったパイ生地のパンとシュークリーム。

池のほとりのベンチに腰掛けて、「立派な公園だね」「はじめてきたね」と話しながら、お昼を食べる。陽のあたる芝生の上では、子ども連れの人たちがいろんなことをして遊んでいたり、ひなたぼっこをしながらうつぶせてお昼寝をする人がいたり。私たちが座るベンチの後ろを通った親子(父、母、子の三人組)の小さな子どもが池を見て指差しながら、「おとうさん! おかあさん! みて! みず! すごいねー!」と言い、にっこりと膝をかがめる。池も海も湖も水たまりも雨も貯水池も「水」に大分類されて感極まるお年頃のかたなのね。

パンを食べ終え、ごちそうさまと手を合わせたら、芝生の広場を囲む形で配置されている遊歩道を散歩する。遊歩道の両脇には、いろんな木が植えられている。紅葉しているものもあれば、緑のままのものもあり。「この人の紅葉は、なんだか、やる気満々だね」「この人のやる気はそこそこかな」と、葉っぱの色具合について語りながら歩く。それぞれの木に名前の札がついているから、目につくとその名を確認する。夫がカタカナの名前を読んだら、私がその下に書いてあるラテン名(学術名)を音読する。

私は植物のラテン名が好きだ。薬学部在学中に薬用植物学を勉強するときも、それぞれの植物のラテン名を知ることが、たまらなくたのしかった。当時はたくさん暗記していたけれど、今は記憶の彼方だ。それでも、公園の札に書いてある木々の名前を読むときに、「この綴りが入っているってことは、芳香性が高い、けっこうしっかりとしたにおいがするよ、ってことなんじゃないかな」「これは樹脂が出てくるよ、っていう意味の綴りだったような気がする」と、あやふやなうんちくを、夫に向かって語るくらいには彼方の記憶が活躍する。

たくさん植わっている木々の中には、私が好きだけど近所には自主生息していない種類の木もいくつかあった。その木たちの芽や花が見れる頃には、きっと、また、来てみよう。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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