みそ文

化粧品は担当外

私が勤務する職場では、薬や健康食品だけではなく、介護用品、食品、飲料、酒類、雑貨、洗剤、家庭用品、シャンプー、ベビー用品、気軽なコスメなどなど以外にも、国内有名ブランドメーカーの上等な化粧品(「カウンセリング化粧品」や「制度化粧品」と呼ばれる商品)のコーナーがある。各部門には、各部門の担当者がいて、私は薬と健康食品と介護用品担当なわけだが、お客様にしてみれば、店員さんは店員さん、であるようで、担当部門以外のことを尋ねられることもある。

「○○ありますか?」「○○どこですか?」というような、簡単なことであれば、問題なく対応できるのだが、担当外部門商品の詳しいこととなるとそんなに詳しくなくなるし、その中でも特に「カウンセリング化粧品」のことは、どうにもこうにも、むにゃむにゃ、である。もちろん、基本的な分類や、それらが配置されている位置は記憶して、簡単なご案内なら可能である。けれども、「いついつ新発売予定のなになにを二個買うとおまけがついてくるらしいけど、そのおまけはもう見れますか?」だとか、「この口紅がリニューアルで新発売になったのは、どれですか?」と、使いかけの口紅を持参して見せてくださりながら尋ねてくださっても、その容器の色形だけで、どこのなんというシリーズ商品なのかは、私ではわからない。

でも「カウンセリング化粧品」担当者なら、当然とても詳しくて、ちまちまとした化粧品の、どれでも、どこからでも、すいすいと出してきて、とてもスムーズに、上手に、にこやかに、軽やかに、しかもたいへん美しく、お客様に説明するのだ。しかし彼女の契約時間は、夕方の五時までで、それを過ぎてしまってから、カウンセリング化粧品ご相談のお客様がいらっしゃると、もう、お手上げ、どきどき、だ。

いつだったかも、自分の部門の発注作業に勤しんでいたら、お若い女性のお客様が声をかけてくださった。「すみません。お薬の人に、化粧品のこと聞いてもいいですか?」「あ。はい。簡単なことであれば、大丈夫です。私ではわかりにくいことであれば、お時間いただいて調べさせてくださいね。」と言いながら、内心は「ひょえーん」と思いながら、お客様と一緒に歩いて、「カウンセリング化粧品」コーナーへ行く。結局は、私ではよくわからないことで、店長にお願いして対応してもらうことに。けれど、店長といえども、若造の兄ちゃんで、化粧には縁がなく、彼も「ひょええ」なのである。でも、彼は店長だから、一応店内全商品を把握している建前なのだ。結果的には、店長もお手上げであると判断して、すでに帰宅した「カウンセリング化粧品」担当者に電話して、対応方法の指令を受けていた。その間、私は、「店長ごめんねー」と思いながら、自分の部門の残り発注に集中。

いや、ほんと、「カウンセリング化粧品」の相談は、まいるのよ。と、帰宅後夫に話したら、「そんなもん、わし(私)の顔を見たら、化粧品に詳しいかどうかくらい、わかるじゃろうがあ! って言うて暴れるんか? 専門分野違いすぎやろ。客もちいたあ(少しは)考えよ。」と返してくれた。ああ、そんなことは言わないけど、暴れたりはしないけれど、本当に、そう言いたいよ、と思うことであるよ。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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