みそ文

シャリの身の上

本日の校正。「熱い情熱(ぱっしょん)

上記当時、小学校一年生だった姪っ子のみみがーも、小学三年生になった。野菜に関しては、盛り付けられていれば食べるけれど、自分から積極的に取るわけではない、という状態か。刺身に関しては、相変わらずよく食べる。皆が集まるとき用にと、母が買ってきてくれる握り鮨などがあれば、真正面に陣取って、黙々と食べる。が、刺身好き魂が炸裂すると、握り鮨の刺身部分だけ食べて、「お母さん、シャリ、食べてください」と言い出したりする。みみがーの母であるゆなさんは、「いやです。自分で食べてください」と普通に言う。その自然なやり取りを見て、普段同居していない家族たちは、口々に、「ちょっと、みみ、あんた、何言いようるんね。自分が手をつけたものは、自分で責任持って食べんにゃあ」と言う。みみがーは、「でも、シャリだけで、もう、お刺身がのってないもん。お刺身がのってないと握り鮨じゃないもん」と、自分が上だけ食べたことは忘却したかのように言う。妹(みみがーにとっては叔母)が、「みみ。刺身がのってないシャリが嫌なら、お母さんにそれを、食べて、ゆうて言うのもやめんさいや。ほら。こうやって、あんたがシャリだけにしたところに、こっちのお刺身(握り鮨とは別にお皿に盛られているお刺身)を、ちょんとのせてみんさい。ね。ちゃんとまた握り鮨になったじゃろ。おいしいじゃろ。みみは、お刺身食べるの上手なんじゃけん、こうやったら、シャリも全部食べられるわいね。食べてみんさい」と促す。妹の作戦どおり、みみがーのシャリは全て、みみがーのお腹におさまる。

そういえば、妹が小さい頃には、「わたし、シャリだけが食べたいけん、上のお刺身、食べて」と、よく言っていた。それに付き合いかねた両親は、お鮨屋さんに行くと、「すみません、この子には、ネタなしで、酢飯のおにぎりを握ってやってもらえますか」と頼んでいた。そのお鮨屋さんに何度か行くうち、お鮨屋さんも私たち家族の各自の好みをおぼえてくださり、何も言わなくても妹には、酢飯のおにぎりが出てくるようにさえなった。

握り鮨の上だけほしい人もいれば、握り鮨の下だけほしい人もいるのねえ、と、姪っ子と妹を見ながら思う。
    押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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