みそ文

おくりもの

昨日の日記「おくりびと」に対して、いろいろな方からご意見のようなものをいただいた。

「送ってしまおうとするのは、車に乗せて帰るときに、荷物がいっぱいだったり、乗せ忘れたりすることを考えてのこと。あと、こちらにあっても場所ふさぎになるというのもあるかな。」と言うのは、母。とりあえず、お皿に関しては、見て選んでから、もしも車に乗せきれなかったり、乗せ忘れたりしたときには、そのときには送ってね。それから、そちらの家(田舎の一軒家)は、うち(賃貸マンション)の何倍以上も広いのだから、まあ、そう言わずに、しばらく保管しておいてください。

「お義母さんの気持ち、よくわかる。電話のほうが書くより(文字入力するより)早いし、たくさん話せるし、何より声が聞けるし。」そうか。そういうものなのか。そうだよね。メールもいいけど電話もね、なのだな。

「もうじき帰るからと言っても、今送ったらすぐに食べられるじゃないの、と言って送ってきてくれる。」うんうん。おいしいものは、少しでも早く、おいしいうちに食べてもらいたい気持ちになるもんなあ。

「一人暮らしなのを知っているのに、容赦ないものを送ってこようとするのを止めるのに必死」というご苦労も、心中お察し申し上げる。「容赦ない」という表現がまさにぴったりなほどに大量の何かが届くと、ありがたいけど、一瞬、くらくらっと、立ち眩む。けれど、私が幸運なのは、いつどこに住んでいても、いつのまにか、謎の大食い家族の知人に恵まれて、多すぎる食べ物は、安心して里子に出せるシステムが整っていること。その大食い家族が引っ越して、少しの間、困った気分になっても、またまもなく、優秀で立派な食べっぷりの誰かとその家族に出会ったり、すでに出会っている知り合いとその家族が、実は食いしん坊万歳な人たちであることを知るに至るなどして、事なきを得る。

みそ文を読んで、ちょくちょく、拍手コメントをくれる友に、少し前に、とある和菓子を送ったところ、友も喜んではくれたけれど、それ以上に、友のお父上様が、たいそう気に入ってくださった。父上様はその和菓子のことを「みそさんのお餅」と呼んでくださり、「みそさんのお餅をくれ。まだ食べたい。もっと食べたい」と所望してくださるとのこと。友が「じゃあ、他の皆は一個か二個ずつだけど、お父さんには三個確保しといてあげるけん」と説得したら、ようやく安心なさって、その日のカロリー制限内の食事で落ち着いてくださった、と聞けば、友とその家族が途方に暮れるほど大量の「みそさんのお餅」を送りたくなるではないか。それも今すぐ早急に、発送したくなってくる。ほんの数度しかお目にかかったことのない(でもご馳走はたくさんしていただいている)、友の父上様相手でさえ、そういう思いになるのだから、きっと、世の、子に荷物を送る親たちは、そんな私以上に、早急に、我が子においしい思いをさせてやりたい欲にまみれるものなのだろう。私はこういう類の欲望が、どちらかというまでもなく、かなり相当に好きだ。

双方に言い分いろいろあるけれど、贈ったり贈ってもらったり、送ったり送ってもらったりする、その一連の行為は、中身ももちろんなのだけど、そこにこめられた思いを、共有したり味わったりする、そのために、切々と、行うものなのだなあ。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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