みそ文

夏の夫婦のスキンシップ

 十日ちょっと前に、夫が「少し早めだけど、誕生日プレゼントに。」とサンダルを買ってくれ、そのあと、ちゃんこ屋さんで夕食をご馳走してくれた。
 サンダルはクレオパトラ風。ちゃんこ鍋はもちろんおいしかったが、別途単品で注文したレンコンの唐揚げがなんともいえずおいしかった。

 それだけでも、十分盛大にお祝いしてもらったのだけど、昨夜、世の中の暑さと、自分の体の熱さに疲れて、夫の体にくっついて涼をとろうとしたところ、あっけなくはねのけられたため、「誕生日前夜なのにー。お祝いのスキンシップもないなんてー。あんまりよー。昔はこんな人じゃなかったのにー。」と、文句を言った。
 夫は、「昔は、みそきち、こんなにアツアツじゃなかったじゃん(注※アツアツとはラブラブという意味ではない。身体表面温度が高いという意味)。地球温暖化に付き合わんでいいけん、むやみに体から熱を発するの、止めることはできんのん?」と言う。

 エアコンや扇風機や保冷剤で、世の中(室内空間)や体の一部を冷やすことはできても、私の体は無限に熱を生産し続ける。そのため、体の持ち主(私)と傍にいる人(夫)は、熱くて、暑い。
 夫は「夏場にくっつけん分(くっつくことができない分)、冬にいっぱいくっついてるじゃん。こういうものは季節モノじゃけん、仕方ないんよ。」と、夫婦のスキンシップの維持よりも、自分が暑くなく健康的に過ごすことのほうが大事であると主張する。 
 涼も、スキンシップも、一石二鳥で得るためには、どうしたらよいのだろう。

 少しでも涼を求めて、今日の夕食は「冷や汁風」にしてみた。
 「バースデーちゃんこ」で前祝いしてもらったが、当日は「バースデー冷や汁」。麦入りの五穀米を炊いたものを水洗いして、冷やした味噌汁をかける。味噌汁の具は油揚げ。四日前から味噌に漬けておいた真鯖を焼いて身をほぐしたものと、キュウリのぬかづけ、スイカの皮の浅漬け、生パセリのみじん切り、すりごま、を、のせていただく。
 すりごまは、夫に、すり鉢ですってもらう。ゴリゴリ、パチパチ、と、すればするほど、香ばしい胡麻の香りが漂ってきて、食欲が増してくる。夫が「もう、これくらいでええじゃろう。」と言うたびに、「そう言わず、もっとすってよー。いいにおいがおいしそうだよー。」と頼んで、たくさんすってもらった。
 最後に夫は、「これ以上すったら、すりごまじゃなくて、胡麻豆腐になる。」と断言して、すりこぎを置いたが、すっただけでは、胡麻豆腐はできない。
 食後には、夫が、会社帰りに買ってきてくれた生のブルーベリーを食べる。生ブルーベリーは、この時期限定の果物で、私の大好物である。ブルーベリーを食べたおかげで、今は世の中が、妙にぱっきりとよく見える。

 夫婦のスキンシップには、不自由伴う昨今であるが、食に関してはとても恵まれている日々だ。一朝一夕でなくてよいから、なんとかして、夏の食もスキンシップも一石二鳥で狙いたい。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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