みそ文

ジャンプ遺伝子

 昨日書いた「ズボンでジャンプ」を読んで、友人が拍手コメントを送って来てくれた。その友人自身は、ズボンを穿く時にジャンプは「しない派」らしいのだが、彼女の息子二人が、そういえばジャンプしている、と。友人は、確認のために、息子たちを呼びつけて、「あんたたち、ズボン穿く時に、ジャンプしてることない?」と訊いたそうだ。

 これまで一度も、ズボンの穿き方についてなど言及したことのない母に問われ、彼らは、少し驚いたのだろう。「そうよ。いけんのん? 悪いことじゃったん?」と、やや不安げに問い返してくる。

「いやいや。悪くはないんよ。みそさんも飛ぶんじゃー、って知ったけん。」
「え? みそさんがすることは、同じこと、したらいけんのん? 悪いことなん?」
「そんなことない。そんなことない。ジャンプしてもいいんよ。」
「悪いことじゃないん? してもいいん?」
「いい。いい。ただね、みそさんは、ジャンプして膝が痛くなったんだって。」
「えー? なんで、ジャンプで膝が痛くなるん?」
「うーん。それはね、年をとると、いろいろと、あちこち、痛くなりやすくなるんよ。だから、あんたらも大きくなったら、気をつけてジャンプしなさいね。」
「ふーん。そうなんかあ。うん。わかった。あー、よかった。」

 そういうやり取りがあった、と、拍手コメントに書いて送って来てくれたんだよ、と、夫に話したら、「よかったね。ジャンプ仲間がいて。」と言う。そこで私は、ふと、疑問に思ったことを口にしてみる。

「ねえ。彼らもジャンプするけど、でも、母親から習ったわけじゃないってことでしょ。」
「そうみたいやな。」
「私も親の教育なしに、勝手にジャンプしてきたのだとしたら、これは、教育によるものではなく、本人の明確な意思(「ズボン穿く時はジャンプするぞ」という意思)でもなく、体が勝手にすることなんかな?」
「そうなんちゃう?」
「ということは、これって、もしかして、ズボンを穿く時に出現する、ジャンプ遺伝子?」
「ありえん。」
「えー、どうしてー? なんで、そんなにあっさりと、ありえん、って言うの? どうやらくんは、もっと科学に対して謙虚になったほうがいいと思う。」
「はい。はい。謙虚になったほうがいいのは、そっちやろ、と言いたいけどね。もう夜遅いからね。早く寝ようね。」

 むう。寝ぼけて言ってるわけじゃないのに。それにしても、世の中、ジャンプしない派が多いらしいのにも驚いたが、少数派ながらもジャンプする人が私以外にもちゃんといて、しかも養育者からの教育なしにジャンプしている、というのは、興味深いではないか。今後は会う人会う人に、ジャンプするかどうか尋ねて、データを蓄積していこう。そして、その後、分析もしてみよう。なにか「からくり」がわかるかもしれないぞ。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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