みそ文

本格的旅籠

 昨年の三月末に、友人と息子くんが、福井に遊びに来てくれたことがある。(「こどもだまし」「水力発電」参照。)

 そのとき二人には、我が家の六畳の和室に泊まってもらった。友人の「あんたはもう寝なさい。」という促しの言葉に応じて、息子くんは、ごそごそとお布団にもぐりこむ。しばらく、もぞもぞと体勢を整えてから、ふと、「お母さん。コタツの上のティッシュの箱、枕元に置いておきたいから取って。」と所望する。そこで私が、「あ。それなら、ほら、そこ、枕元の先にある低い棚のところに、千代紙模様のティッシュケース、あるでしょ。コタツの上のティッシュでも、棚の上のティッシュでも、どっちでも、手の届きやすいほうを使ったらいいよ。」とお知らせする。

「あ。ほんとだ。棚のほうが近い。ここにあるなら安心。」
「でしょ。でね。ゴミ箱は、一応、この茶色のカゴみたいなやつのほうが燃やせるゴミ用で、こっちの金属のバケツみたいなのが燃やせないゴミ用のつもりなんだけど、実際は、あんまり気にせず、どっちにでも捨てていいからね。最後に捨てるときにちゃんと分別するから。」
「お母さん。お母さん。みそさんちって、なんか、本格的!」

本格的?

 友人の「ほんとやね。よかったね。あんたの好きなティッシュも二ヶ所も置いてあるし、ゴミも分別できるし。あんた分別も好きやもんね。」という言葉で、ああ、宿泊施設として快適だという意味だったのか、と気づく。

 そういえば、私自身も、外泊先のホテルで、机のとこにも、枕元にも、ティッシュが用意してあると嬉しくなるなあ。室内のゴミ箱も、可燃用と不燃用と複数用意してあると、「混ぜこぜで捨てていいのかな。」のドキドキ感が少なくて、安心快適度が高まる。

 本格的な旅籠(はたご)として、お気に召していただけたなら、よかった。快適にくつろいでいただけたなら、極上の喜びだ。ぜひまたご利用いただきたい。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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