みそ文

目をいたわろう

 以前一緒に仕事をしていたアルバイトの女の子が、お客様が途絶えたレジにて、「ふう」とため息をつきながら、両目をぐりぐり押さえていた。「お疲れ様ですね。大丈夫ですか?」と声をかけてみる。

女子「あ。お疲れ様です。なんだか目の疲れがひどくて。」
私「最近のことですか? 前からですか?」
女子「前々からですけど、最近特にひどくなりました。」
私「何か原因に心当たりはありますか?」
女子「うーん。一番の原因は携帯画面をけっこう長い時間見るからかなあ。あと、私、バンドしてて、暗い部屋で楽譜見ながらベース弾いてるせいかなあ。」
私「それは両方とも目に負担かかりそうですね。」
女子「でも、一番の原因は、両目の視力差が大きいせいだと思います。私、眼鏡してますけど、片目は0.7くらいで裸眼でもまあまあ見えるのに、もう片目が0.1なくて、ひどいガチャメなんです。」
私「そうかあ。それは疲れるかもしれませんね。でもですね、左右の視力差があるのは、モノビジョンという見方には適した目なんですよ。」
女子「モノビジョンって、なんですか?」
私「えーとですね。よく見えるほうの目で遠距離や中距離を見て、視力の弱い方の目で近距離を見る方法です。手元の小さな文字なんかは、近視の強いほうで見るようにすれば、老眼鏡をかけなくても見えて、40代50代60代70代になっても若々しい印象で過ごせる、というメリットがあるんですよ。それでアメリカなんかでは、わざわざ、両目の視力にある程度差が出るように、手術の時に調整したりするらしいですよ。日本でもモノビジョンをお奨めする眼科医の先生もいらっしゃいますね。」
女子「先生、それ、なんかすっごく、魅力的な話ですけど、私の場合、まだ18だから、もう30年くらいは、関係ないってことでしょうか?」
私「そうですね。でも左右に視力差があるのも悪くない気分になりません? 老眼世代になってゆくのも楽しみな気がしませんか?」
女子「それはたしかに。なんとなく、自分の目、偉いような気がしてきました。」
私「でしょ? まあ、あとは、携帯画面見る時間を減らしたり、楽譜は暗譜するか明るい場所で見るようにするか、気をつけてみてくださいね。あと、まばたきもしっかりとしてくださいね。何かに集中してるとまばたきし忘れて、目の表面が乾いてよけいに疲れますからね。」
女子「そうなんだあ。わかりました。」

 若者よ。目をいたわれ。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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