みそ文

こそばゆいお年玉

 お年玉ネタの日記を続けて書いたところ、読んでくださったある方が、「自分が初めてお年玉をあげる側になったときの、こそばゆいような誇らしいような気持ちを思い出しました。」と、感想をくださった。

 そういえば、私も、社会人になって初めて迎えたお正月に、当時大学生の弟と高校生の妹に、それから、当時は生きていた祖母に、お年玉をあげて、あれは、なんとなく感慨深かったような気がするなあ、と、記憶が蘇ってきた。そういえば、あのとき、祖母はなぜか、私がお年玉を手渡してまもなく、私があげた倍の金額を入れたお年玉袋に「みそちゃんへ。おばあちゃんより。」と書いたものを持ってきて、私に手渡してくれた。

「え。ばあちゃん。私はもう、働きようるんじゃけん。私がおばあちゃんにあげたんじゃん。」
「まあ、そういわんと、受け取ったらええけん。しめじちゃん(弟)も、やぎちゃん(妹)も、まだお年玉もらうのに、みそちゃんだけ、お姉ちゃんじゃいうて、もらえんようになったら、かわいそうじゃろう。」
「いや。お姉ちゃんじゃけんじゃなくて、社会人じゃけんなんじゃけど。大きゅうなって、働いて稼げるようになったんじゃけん。今までもろうてばっかりじゃったけど、今度は私があげる番じゃけん。」
「ええけん。ええけん。みそちゃんからお年玉もろうたけん、お礼じゃ。」

 と、祖母は、わけのわからない理屈を言って、社会人の私に、お年玉をくれた。祖母にお年玉をあげて、私もなんとなく少し、こそばゆかったけれども、もしかすると祖母も、私からのお年玉を受け取ることが、ちょびっと、こそばゆくて、でも嬉しくて、謎の出血大サービスをしてしまったのかもしれないなあ。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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