みそ文

かぶとむし

 年末年始に帰省した実家で、姪っ子のみみがーの部屋で二人でおしゃべりしていたら、ふと、みみがーが、「わたし、はいくで、賞、もらったんよ」と教えてくれる。

「へえ。はいく、って、五、七、五、の俳句?」
「そうよ。げいのうさいで賞状もらった」
「へえ。すごいじゃん。よかったね。俳句は、なんて、詠んだん?」
「かぶとむし、もらってこまる、ははのかお」
「わはは。それは、困るね、たしかに」
「わたしは、こまらんよ」

 そして、その夜、みみがーの母のゆなさんが、賞状の授与式の様子をビデオに撮影したものを、実家のテレビで見せてくれる。授与式が終了した後の画像には、縦に細長い色紙に毛筆で書かれた俳句たちが、芸能祭会場に展示されている様子。

 かぶとむし もらってこまる ははのかお

 ゆなさんは「ほんまにねえ、困るんですよ。カブトムシだけじゃないですからね。カタツムリやらなんやら、いろいろですからね」と回想モードに入る。

 母親も、カブトムシもデンデンも、みなそれぞれに、どうもありがとう。     押し葉

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

ときどき、思い出したように、いただいたメッセージへのお礼やお返事をリンク先の「みそ語り」に書いています。よろしければ、いつでも、どうぞ、どなたでも、ご覧ください。「みそ語り」では、メッセージをくださった方のお名前は書いておりませんので、内容から、これは自分宛かしら、と推理推察しながら読んでいただければうれしいです。手の形の拍手ボタンからメッセージをくださる場合は五百文字以内、文字の方の押し葉ボタンからメッセージをくださる場合は千文字以内となっております。文字数制限なくお便りくださる場合には、下のメールフォームをご利用ください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
暮らし (109)
仕事 (161)
家族 (300)
想 (23)
友 (47)
学習 (79)
旅 (16)
心身 (8)

FC2カウンター

検索フォーム

FC2Ad

Template by たけやん