鼻腔拡張テープ
2009-01-09
私の職場では、お店の、そして会社全体の、売り上げをよくするため、あるいは、売り場をより整えるため(これもやはり売り上げをよくするためなのだけれども)、ある程度定期的に、本部から各店舗に、「完全実施事項」という指示書が送られてくる。その内容は主に、季節の商品を目立たせる指示が中心となっている。
今の季節なら風邪、そしてもう少ししたら花粉症の時期になるので、鼻の通りをよくして、呼吸をラクにする「鼻腔拡張テープ」の人気が高くなる。だから先日は、その「鼻腔拡張テープ」の場所を、主通路沿いの目立つサイドネット(各棚の横にある網状の壁)にするように、お客様によく見える形とするように、という内容の指示書が来た。
指示書には、「鼻膣拡張テープのサイドネット展開の徹底。(POPはイントラからダウンロードしてください。)」と書いてある。この指示書を受け取ったとき、とっさに、「何かが違う!」と感じる。手書き文字の誤字脱字誤用法には寛容寛大な私だが、仕事の指示や連絡などの、特に活字の、誤字脱字誤用法には厳しい。自分だって誤字脱字誤用法しまくりなのは棚に上げて、厳しい。なぜなら、仕事におけるそういう間違いを見ると、どういうわけか、どうしても、私の志気が下がるから。
とはいえ、仕事は仕事であるから、志気が上がろうが下がろうが、ちゃんとちゃんと指示書通り、鼻腔拡張テープのサイドネット展開はするとして、指示書に書いてあるPOPを、事務所のパソコンでダウンロードしなくては。
事務所に出向いて、パソコンでダウンロードしたPOPを、プリンターで印刷して、ラミネートフィルムでパウチする。印刷を待つ時間とラミネートフィルムを待つ時間は意外と長い。その時間を利用して、私は店長に訴える。
「店長に言っても仕方のないことなんですが、さっきくださった本部からの指示書ですけど、この漢字、見てもらえますか。」
「ん?何か違ってますか?」
「今の季節展開するのは、鼻腔(びこう・びくう)拡張テープ、です。でもこの漢字は、鼻のあとが、腔(くう)ではなくて、膣(ちつ)、になってます。鼻膣(びちつ)拡張テープですか?鼻には膣はありません!」
「あれ?ほんとだ。どはははは。まあ、先生、落ち着いて、気にせずに。この書類は、本部の○○さんの作成ですね。」
「鼻腔を、鼻孔、だとか、備考、だとかの、同じ読みで変換し間違えたというんなら、まだわかるんですよ。でも、ここで、この漢字を、打ち出そうと思ったら、鼻(はな)と膣(ちつ)とを別々に入力して漢字変換しないと出てこないでしょ。はなちつ拡張テープって、いったい何なんですか。」
「まあまあ、気にせず気にせず。」
「いいや。気にします。私は他のことは気にしませんが、こういうことは気にします。すみませんが、うるさいんです。」
「うははははは。まあ、先生、うちの会社では、よくあることですから。」
「知ってます。よくあることですが、これは見るに見かねました。聞いてくださってありがとうございました。じゃ、印刷もパウチも済んだんで、売り場に戻って作業の続きをします。あとでチェックお願いしますね。」
「はい。了解です。よろしくお願いします。」
まったくもう。漢字間違いひとつで、余分なエネルギーを消費してしまった。ま、いいか。ややお餅食べすぎで、エネルギーを余分に消費したいかんじだし。もしかして、私の余分なお餅エネルギーを消費することができるように、何者かが采配してくれて、こんな脱力誤字を見せてくれたのか。だとしたら、お天道さま、ありがとう。
今の季節なら風邪、そしてもう少ししたら花粉症の時期になるので、鼻の通りをよくして、呼吸をラクにする「鼻腔拡張テープ」の人気が高くなる。だから先日は、その「鼻腔拡張テープ」の場所を、主通路沿いの目立つサイドネット(各棚の横にある網状の壁)にするように、お客様によく見える形とするように、という内容の指示書が来た。
指示書には、「鼻膣拡張テープのサイドネット展開の徹底。(POPはイントラからダウンロードしてください。)」と書いてある。この指示書を受け取ったとき、とっさに、「何かが違う!」と感じる。手書き文字の誤字脱字誤用法には寛容寛大な私だが、仕事の指示や連絡などの、特に活字の、誤字脱字誤用法には厳しい。自分だって誤字脱字誤用法しまくりなのは棚に上げて、厳しい。なぜなら、仕事におけるそういう間違いを見ると、どういうわけか、どうしても、私の志気が下がるから。
とはいえ、仕事は仕事であるから、志気が上がろうが下がろうが、ちゃんとちゃんと指示書通り、鼻腔拡張テープのサイドネット展開はするとして、指示書に書いてあるPOPを、事務所のパソコンでダウンロードしなくては。
事務所に出向いて、パソコンでダウンロードしたPOPを、プリンターで印刷して、ラミネートフィルムでパウチする。印刷を待つ時間とラミネートフィルムを待つ時間は意外と長い。その時間を利用して、私は店長に訴える。
「店長に言っても仕方のないことなんですが、さっきくださった本部からの指示書ですけど、この漢字、見てもらえますか。」
「ん?何か違ってますか?」
「今の季節展開するのは、鼻腔(びこう・びくう)拡張テープ、です。でもこの漢字は、鼻のあとが、腔(くう)ではなくて、膣(ちつ)、になってます。鼻膣(びちつ)拡張テープですか?鼻には膣はありません!」
「あれ?ほんとだ。どはははは。まあ、先生、落ち着いて、気にせずに。この書類は、本部の○○さんの作成ですね。」
「鼻腔を、鼻孔、だとか、備考、だとかの、同じ読みで変換し間違えたというんなら、まだわかるんですよ。でも、ここで、この漢字を、打ち出そうと思ったら、鼻(はな)と膣(ちつ)とを別々に入力して漢字変換しないと出てこないでしょ。はなちつ拡張テープって、いったい何なんですか。」
「まあまあ、気にせず気にせず。」
「いいや。気にします。私は他のことは気にしませんが、こういうことは気にします。すみませんが、うるさいんです。」
「うははははは。まあ、先生、うちの会社では、よくあることですから。」
「知ってます。よくあることですが、これは見るに見かねました。聞いてくださってありがとうございました。じゃ、印刷もパウチも済んだんで、売り場に戻って作業の続きをします。あとでチェックお願いしますね。」
「はい。了解です。よろしくお願いします。」
まったくもう。漢字間違いひとつで、余分なエネルギーを消費してしまった。ま、いいか。ややお餅食べすぎで、エネルギーを余分に消費したいかんじだし。もしかして、私の余分なお餅エネルギーを消費することができるように、何者かが采配してくれて、こんな脱力誤字を見せてくれたのか。だとしたら、お天道さま、ありがとう。
