みそ文

歌がちがう

 年末年始に実家の母と「みそ文」について話したとき。母が私に「あんたの仕事の話は、おかしくて大笑いするよ」と言う。

「そう? 不思議と、なぜか、仕事ネタを好んで読んでくださる人が多いみたいで、さっきもめいちゃんに会った時に、めいちゃんが、『ねえ、みそちゃんの職場には、本当にあんな面白いお客さんが来るん?』って言うけん、『面白い人ばっかりじゃあないけど、みそ文に書いてるのは、本当に来た人たちのことよ』って話したとこじゃったんよ」
「え? お客さん? ああ。たしかに、お客さんも面白いけど、母ちゃんがおかしい思うのは、みそちゃん、あんたよね」
「え? 私? か?」
「そうよねえ。あの、階段を降りながら、あんたが歌を唄い終わるまで、会社の人らが朝礼するのを待ってくれとっちゃったぶんよ。なんでこの子は、仕事場で、仕事前に、歌おうなんて思いつくんじゃろうか。小鳥はとっても歌が好き、母さん呼ぶのも歌で呼ぶ、じゃったっけ?」
「かあちゃん、歌が違うよ。あれは、わったっしゃ、おんがーくか、やーまっの、こっとりー(私しゃ音楽家、山の小鳥)(「朝礼前の音楽家」参照)よ。会社の人も遠慮せずに呼んでくれちゃったらええのにねえ。まあ、まさか私が三番までは歌わんじゃろう、一番だけで終わるじゃろう、思うちゃったのに、私がいつまでも歌うてしもうたけん(歌ってしまったから)じゃろうけど」
「でも、なんで、あんたが歌うとるのが、会社の人に聞こえたんじゃろうか」
「それは、私が、思ったよりも大声で歌うとったけんじゃろうね。ふつーに聞こえたんじゃろう。ドア三四枚隔てて」
「ああー。もう、あれは、おかしくて、かあちゃん、パソコンの前で、お腹抱えて、涙流して笑うたんじゃけん」
「あら、そう、それは、よかったねえ」
「みそ文は、兄も喜んでくれたしね。あのあと、松江の姉にも、コピーして送ったんよ」
「お年寄りに、小さい活字はつらかろうに」
「私も姉さん(私の伯母)にそう言うたけど、ええんよねえ、虫眼鏡で見れば大丈夫じゃ、言うけん」
「こよりちゃん、と、こすえちゃん、(母の妹二人。私の叔母たち)には、一緒にウィーンに行ったときのこと(「山を慕う」参照)書いてるし、と、思って、年賀状に、みそ文アドレス書いてお知らせしたよ」
「そうね。それはありがと。あとは、今宮(島根の母の実家)の兄と、福山の兄だけじゃね」

 母よ。きょうだい全員に「みそ文」読ませる気なのか? 母のきょうだいは多いのに。しかも皆それなりにだんだんと活字がつらい高齢なのに。でもきっと、そうやって、「みそ文」紹介でもすれば、連絡をとる口実になるし、その連絡作業そのものが、母の脳の活性化にもなるのだろう。
 そういうわけで、母のきょうだい(私のおじおば)の皆様。母の「みそ文」押しかけ営業を、温かく見守っていただけますように。「みそ文」営業を口実に、きょうだい皆様の安否を確認したい気持ちと、皆様のご健康と安全を願う母の気持ちを、どうかくみ取ってくださいますように。
 「みそ文」を読んでくださる皆様へ、感謝の気持ちをこめつつ、そして、母の、母のきょうだいたちの、読んでくださる皆様の、ついでにわたしの、ボケ防止に繋がる力が、ボケるとしてもすこやかにボケてゆく力が、「みそ文」とともに養われてゆくことを夢見つつ、一文一文を重ねてゆく所存。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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