みそ文

うたた寝大王くん

夫はうたた寝が得意だ。うたた寝中にテレビを付けっ放しにしておくのも好きらしい。誰も見ていないテレビがついていることが、あまり得意でない私は、「見ていないなら消そうよ。」と提案してみたり、夫があまり得意でないアメリカのクライム(犯罪捜査)ドラマの再放送の六回目や七回目(私は何度でも見れる)に変えようとしたりする。

けれど夫は、「自分が見たいものを見たいのに眠くて見れないけれど、うっすらとその番組の音だけ聞こえているのが至福なんだから、このままがいい。」と主張する。「この快楽のために、他でエコを頑張ってるんだから。」とも。彼がごそごそごそ、と、体をコタツに深くもぐりこませて、枕にしている座布団を整えだしたら、うたた寝の時は近い。「はいはい。至福なのね。至福の時間をどうぞ。」と、彼の好きなニュース番組をつけたまま、数分過ごす。体勢を整えてからほんのちょっとの間は、薄目を開けたり閉じたりしているけれども、次第にその動きもなくなる。そして、私がチャンネルを変えても、テレビの中のアメリカで犯罪捜査が延々と続いても、彼は気づかず眠り続ける。居眠りしながら、うっすらと音を聴くのは、なかなかに難しいらしい。私がドラマを三本ほど見る間、彼は延々眠り続ける。

彼が、はっとした様子で、「今何時?」と声を出したら、うたた寝終了の合図だ。手のひらをパタパタさせて、手のひらマッサージを要求するのも、うたた寝から生還するときの特徴だ。うたた寝のつもりが三時間前後熟睡してしまった夫は、「ああ。よく寝た。」と伸びをして起きるが、同時に、私に向かって「眠りののろいをかけられた。」と文句を言う。眠りが足りてご満足なのか、テレビのことを忘れて眠りこけたことがご不満なのか、毎回、謎である。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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