みそ文

「おのろい」の力

友人「みかえる」の夫「どうだくん」(二人と私は大学の同級生)は、私の「祈り願い念じる力」をなぜか高く評価してくれているらしく、以前は、「みそさんの、のろい」と呼んで恐れてくれていた。それが少し前から、「みそさんのは、のろい、と呼ぶのはやめることにした。これからは、おのろい、と、お、を付けて、呼ぶ。」と宣言して、珍重してくれるようになった。

今年に入ってまだ寒い季節だった頃、みかえる宅に泊めてもらい、夕ご飯をいただいていたときのこと。二号くん(どうだ家の息子。当時小二。)が、「ぼく、雪が、たくさん降って、いっぱい積もるところに住みたい!!」と言い出した。

そうだねー。四国では、なかなかあんまり積もらないもんねー。と話して、私は彼に言ってみた。

「だいじょうぶ! 今からその調子で、そうやって、思って願い続けてたら、そのうちに、きっとね、雪国に住めるようになるよ。」

二号くんの顔が輝く。「やったー! かまくらも作りたいし、大きい雪だるまも作りたい!」

お姉ちゃんの一号ちゃんも「私は雪でウサギ作りたい。」とつぶやく。

「うん。うん。だいじょうぶよー。私もね、小さい頃には、ずっとずっとそう思っててね、そしたら大きくなってからだけど、今住んでる福井に住むことになってね、もう毎年冬には雪だらけ。」

「うおー!」どどどど、と足を踏み鳴らし、興奮する二号くん。

本当は、話の続きとしては、「大きくなってから、と言ってもね、すっごく大人になってからで、雪が積もると、出勤前に車の上の雪下ろしをして、車の周りの雪かきをしなくちゃいけないから、普段よりも最低でも十分は早く家を出なくちゃならなくて、雪が多いと、時間もかかるし、腰も痛くなるしでね、雪だるまや、かまくらを、作ってる場合じゃ、ないのよ。雪国が愉しいのは、自分で雪下ろしや雪かきをしなくていい、小さい人の特権よねー。大きくなると、雪の中で暮らすために、しなくちゃならないことが多くて、雪が大量に降って積もると、やったー! じゃなくて、げっげー! になるんだよねー。二号くんも、大人になって、就職したら、北国に配属されるかもよ。そういえば、小倉出身の新卒くんも、高松出身の新卒くんも、「北陸配属になって、生まれて初めてこちらに来ました。雪道運転と、雪かきだけが、気がかりです!」と、営業成績のことよりも、そちらを心配していたしね。」と、教えてあげたいところだが、当時小学二年生に話しても、それはせんないことだしね、そういうことで、そこは端折りましょうね。と思ってニコニコしていたら、どうだくんが息子に諭す。

「二号! やめとけ!! みそさんの、おのろい、はなあ、よく効いて恐ろしいんやから。そんな気軽に願いを叶えてもらったら、どんなんなるかわからんぞ!」

二号くんは、父の言うことの意味がわからず、雪国の妄想に興奮し続けている。どどどどどど。

うん、うん、いいよ、その調子。君の願いはきっと叶う。

どうだくんも、しかたないなあ。そんなに私の「おのろい」ファンなら、特に、どうだくんには、たくさん、いっぱい「おのろい」飛ばしてあげるね。と言ってみたら、「うおー! こわいぞー!」と興奮。興奮する父と息子。熱い。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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