みそ文

下着泥棒捕獲作戦

実家の近所に住むめいちゃんは、保育園の頃からの大の仲よし。

もうずいぶん前のこと、めいちゃんちに連日、下着泥棒が現れたのだという。洗濯物を干す場所から下着だけが毎日毎日、なくなっていくのだと。たまりかねためいちゃんのお母さんは、「下着泥棒捕獲作戦」に出ることにした。洗濯物干し場がよく見える(でも物干し場からはよく見えない)物陰に、じっと隠れて、犯人を現行犯で捕らえる作戦だ。めいちゃんのお母さんは、洗濯物を干した後、物陰にずっと潜んで、じっと待つ。

そこに、のこのこと、犯人現る。いつものように下着を手に取った瞬間、すかさず、めいちゃんのお母さんは飛び出して、がしっと犯人につかみかかる。その犯人は、少年というには大きくなりすぎた、でも青年というにはまだ若すぎる、町内のどこの家の、なんという名前の子なのかは、知ってる人物であったらしい。

「もうしません。絶対しません。ごめんなさい。許してください」と犯人は謝る。

めいちゃんのお母さんは、「今度見つけたら警察を呼ぶ。あんたの家の人にも言う。二度としなさんな」ときつく諭す。

「わかりました。ごめんなさい。本当にごめんなさい」と謝り続ける犯人に、めいちゃんのお母さんは問いかける。

「いっこだけ、どうしても聞きたいことがある。うちには若い娘が二人いるのに、その子たちの下着じゃなく、私の下着だけとっていくのは、なんでなんね?」

犯人は「すみません。小さいより大きい方がいいと思って」と答える。

めいちゃんは、「母には悪いんだけどねえ」と言いながら、「その話聞いたとき、妹とげらげら笑ってねえ」と思い出し笑いしながら、話して聞かせてくれたけど、おばちゃん無事でよかったけど、その作戦は危ないから、ちゃんともっと力のある大人の男性に協力してもらうなど、安全策を講じてほしい、と切に願った日であった。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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