みそ文

新型トイレ

一年以上前、いやもっと前になるか、広島の実家に帰省した時、トイレにいきましょ、と思ったら、姪っ子のみみがーが、「わたしがつれていってあげる!」という。

いやいや、場所も知ってるし、大人だし、ひとりでだいじょうぶ。

すると母が、「まあ、そう言わんと、みみに連れて行ってもらいんさい。リフォームして新しゅうなったのを見せたいんじゃけん。」と言うので、それでは、と、みみのあとについて、トイレへ。

まず扉を開けて、「でんきはつけんでいいけんね。かってについて、かってにきえるけん。」
はい。はい。
「みそちゃんみとってよ。てであけんでも、まえにたったら、ふたがかってにあくけん。」
むう。なかなかにゆっくりだな。手で開けたほうが早いじゃん。
「みみがおしっこするけん、みとってよ。」
なんでだ。
「みそちゃん、かみとって。てがたわんけん(手が届かないから)。」
それでか。
「ふいてから、そしたらね、みとってよ。ながれるけん。」
ほう。自動洗浄とな。
「それからね、ふたもしめんでも、かってにしまるけん。」
これも手で閉めた方が早いじゃん。
「こんどはてをあらうとき、ここにてをだしたら、みずはかってにでてくるけん。とまるのもかってにとまるけん。」
はい。了解。

トイレの前に立ち、蓋を開けようとしたら、みみがーが「みそちゃん。だめー。ふたはてであけたらだめ。かってにあくんじゃけん。」と制止する。うう。いいではないか。手で開けても。私は早くおしっこがしたいのだ。

「おしっこがすんだらね、ここのぼたんをおしたら、おゆでおしりがあらえるけん。わたしはつかわんけどね。つこうてもええよ(使ってもいいよ)。」
はい。わかりました。解説はもう充分です。
「すんだらながさんでよ。かってにながれるんじゃけん。」
だけど、ここに、洗浄ボタンがあるのを押して、自分で流してもいいんじゃろ?
「ええけどだめ。ちょっとまったらながれるけん。」
うううう。
「じゃあ、わたしは、まんまんちゃん(仏壇)のところにおるけん。」
はい。ああ。やっと排尿にいたるよ。ふう。
「みそちゃーん。ながすのぼたんおしたらだめよー。ちゃんとかってにながれるんじゃけんー。」
何故仏間から叫ぶ。一応、はいー、と応えておこう。
「ふたもしめたらだめよー。ちゃんとかってにしまるんじゃけんー。」

ああー。さっさと自分の手で閉めたいー。腰痛の時には自動開閉だと助かるのかもしれないが。ああ。おしっこひとつに、えらく時間がかかってしまった。仏間に行って、お線香あげて、手を合わせて、居間に戻る。

母が「どうだった?」と私に訊く。

うん。きれいに改装してあった。みみの解説が詳しすぎた。

その後も何度か、実家のトイレをしげしげと観察しては、自分が今度お尻洗浄便座を購入するなら、と、いろいろと、考える。要らない機能。蓋自動開閉。便器自動洗浄。音楽機能(虫の声、クラシック、せせらぎ、などあり)。乾燥機能。

実家でしっかり予習したおかげで、シャワートイレ購入時には、思い通りのものが買えたので、たいへんに、めでたしめでたし。     押し葉

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

ときどき、思い出したように、いただいたメッセージへのお礼やお返事をリンク先の「みそ語り」に書いています。よろしければ、いつでも、どうぞ、どなたでも、ご覧ください。「みそ語り」では、メッセージをくださった方のお名前は書いておりませんので、内容から、これは自分宛かしら、と推理推察しながら読んでいただければうれしいです。手の形の拍手ボタンからメッセージをくださる場合は五百文字以内、文字の方の押し葉ボタンからメッセージをくださる場合は千文字以内となっております。文字数制限なくお便りくださる場合には、下のメールフォームをご利用ください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
暮らし (110)
仕事 (161)
家族 (301)
想 (23)
友 (47)
学習 (79)
旅 (16)
心身 (8)

FC2カウンター

検索フォーム

FC2Ad

Template by たけやん