みそ文

きゅうり

夏になると、広島の実家の父が、きゅうりを送って来てくれる。父は数年前から、老後の運動を兼ねて、畑仕事をしている。なので、ここ数年、夏になると、夏野菜ががっつり送られてくるのだけど、毎年その第一回目まで、そのことを忘れていて、ついうっかりと、福井の大野産きゅうり十本二百円、などを買ってしまった、その直後に、きゅうり約四十本が届く。

「ありがとねえ。届いたよ。」と実家に電話したら、父が、とほほ、なかんじで、「キュウリは土日も休まんらしいけん」と笑う。「うーん、きゅうりはねえ、曜日、気にしなさそうだよねえ。」と言ってみる。

しかし、いくら夏で、体を涼しくしたいとはいえ、糠漬けもおいしい季節だとはいえ、夫婦二人生活に、きゅうり五十本(十本+四十本)は、多すぎると思うのだ。そんなときには、同じマンションの仲良しさんに、救援依頼メールを送る。彼女はいつでも軽やかに「ありがとうございますー! いただきますー!」と元気に返信してきてくれて、とてもありがたくて頼もしい。彼女のおうちは、家族人口も我が家の倍だし、ちょっと多めにお願いね、ときゅうり約三十本を新聞紙にくるくる包む。残り二十本は、我が家できゅうり三昧だ。

ゲランの塩で塩もみにしてもおいしいし(他の塩でもおいしいが)、マヨネーズとお醤油を垂らして食べてもおいしいし、酢味噌と胡麻で和えて食べてもおいしいし、スライスにして、「冷や汁風」にのせてもおいしいし、素麺や冷やし中華の具にしてもおいしいし、鶏肉ときくらげと一緒に中華炒めとろみ汁にしてもおいしいし、糠漬けにして、浅漬け、中漬け、古漬け、の各段階をたのしむのもこれまたおいしい。古漬けをラーメンの上にのせるのは、ラーメン屋さんの定番になってもよいのに、と思うほどにおいしい。

夏のしあわせ。きゅうりのしあわせ。河童なしあわせ。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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