みそ文

極悪非道くん

夫が私の日記を、つらつらと読んでいたので、 先日書いた日記タイトル「しずかに」も読んだかとたずねたら、 いいや、それはなんだ、と言うので、 「どうやらくん(夫)のことを書いたんだよ」と、これ、これ、と指し示した。文章を読むのがあまり早くない夫は、ゆっくりと神妙に読み終えて、「俺が極悪非道みたいじゃないか」と不満を表明した。

「極悪非道? そんなことは全然書いてないと思うけど」
「書いてなくても、これを読んだら、こいつ(夫)は悪いやつやと思うじゃないか」
「そう? かな? どうやらくんは、この出来事のこと憶えてる?」
「今思い出した。なんだかすっかり俺が悪者であるかのように捏造されてる気がする」
「今まで忘れてた出来事を数年ぶりに思い出して、その内容が捏造かどうか、判別するのは難しかろう」
「そうやって、歴史は、王様の都合のいいように、改竄されていくんやろうなあ。いかん。このままでは、俺が悪者になる。今度から、俺も手帳に出来事を書くようにする」
「おお!どうやらくん愛用の例の福井県民手帳じゃね。うん、うん。書き溜めて、ぜひ、私にも見せて。でも、私は、その都度書き溜めてるわけじゃなくて、ネタになった時点で、でろっと書き出してるだけだよ」
「みそきちは、なんでもかんでも、ネタにするよなあ、ほんとに。毎日目を皿にして、ネタを探しようるじゃろう? でも、こんなふうに、俺が極悪非道よばわりされるのは、間違っている」
「ネタはね、探すんじゃなくて、転がってるのを拾って拭いて磨くかんじかなあ。でさあ、私は全然、極悪非道よばわりなんてしてないってば。そんなふうに思うのは、どうやらくんの心に、何かやましいところがあるからではないかしら?当時の私に申し訳なかったなあ、とか」
「よう、そんなこと、つるつると、言うなあ」

と言いながら、ぐううう、と、お昼寝に突入する夫。極悪非道よばわりのことが、気になるもようではあるものの、こんなにすやすや眠れるのなら、さほど気になってはいないもよう。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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