みそ文

交通安全の神さま

お盆に、広島へ向かう帰省道中の高速道路。琵琶湖の横を走りながら、うーん、こんなにスピード出したいわけじゃないのになあ、もっとゆっくり時速100kmくらいで走りたいのになあ、と思いながら運転していたら、夫が「飛ばしすぎー」と言い、私も「うん。そう思う」と応えたとき、ひゅうーん、と、ぱおーん、と、私の車を追い越しながら、助手席から手を振って、左に寄れ、と誘導する車が現れた。屋根には赤いくるくるランプもついている。

私の前側を走行し始めたその車は、滋賀県警の覆面パトカーで、後部の窓ガラスが、おもむろに電光掲示板に変わり、「パトカーに続け」「減速せよ」「左によれ」というお知らせが表示される。おお! 覆面パトカーとはこういうしかけになっていたのか。高速道路でつかまるのは初めてだ。それにしても、これでまた、ゴールドカードじゃなくなるなあ。

路肩が充分に広いところで車を停める。パトカーの中にて所定の手続きを済ませる。覆面パトカーの内部には、通常の車ならオーディオやナビや快適走行のための物置などが装備されている位置に、警察お仕事専用のいろんな装置が装備されていて、先ほどの後部窓ガラスの表示も、ボタン一つでいろんな内容に変更できるようになっている。なかなかに興味深い。

罰金は一万八千円。点数は三点。今後三ヶ月無事故無違反だと、点数は元に戻るらしい。おまわりさんは、「これから先も、覆面パトカー、たくさん出動してますし、長い道中のようですし、くれぐれも安全運転で、目的地まで走行してください」と言われる。はい。そうします。

おかげでその後は、常に落ち着いて走行。一万八千円も、厄落としのお布施と思えば、まあ適切な金額だ(ろうか?)。つかまって、罰金を支払ったことで(支払いはその場ではなく、後日金融機関にて振り込みで行う)、大きな事故を避けることができたような、何かが何かから護ってくれたような、そうなるべくしてなったような、なんだかそんなかんじがして、気持ち的には落ち込みもなく、むしろ清々しくすらあった。

という話を、実家の近所に住む、幼馴染のめいちゃんに会った時に話したら、「私も何年か前に、一時停止するところで、停止してなくて、つかまったことがあるんよ。あのときは、パトカーの中でごねたねえ。」
「え。めいちゃんがごねるなんて珍しい。なんていうてごねたん?」
「一時停止無視って、罰金は七千円なわけよ。点数は一点。それまでずっと免許証ゴールドカードだったのに、これでゴールドじゃなくなるかと思うと不本意で不本意で、罰金と減点はしかたないとしても、色だけゴールドのままにできませんか? って訊いてみたんだけど、だめだって。」
「そりゃあ、だめじゃろう。」
「もう、くやしくてねえ。毎日通勤で仕事帰りに通るとこで、三叉路で、すごく交通量少ないところで、その日につかまるまで、そこに一時停止の標識があることすら知らんかったけん、私今まで一度だってここで停まったことなんかないんですよ!!! って強めの語気で言ってみたら、警察の人が、それはいけませんね。って言うちゃった。」
「そりゃあ、いけんじゃろう。」
「まあ、それ以来、とまれ、の標識には、すっごい敏感よー。ぜったい見逃さんよ。」
「標識がよく見えるようになってよかったねえ。めいちゃんも私も、お互い、それくらいで済んで、よかった。こういうことは、どっちにしても、気をつけなさいよ、いうことじゃろうけん、違反はそういうお告げじゃけん。とにかく、気をつけていこうやー。」
「うん。そうじゃね。」

交通安全強化キャンペーンなお盆の日。交通安全の神さま、ありがとうございます。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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