みそ文

松山あげのゴーヤチャンプルー

 我が家でゴーヤチャンプルーを作るときには、豚肉とゴーヤと中揚げ(厚揚げと薄揚げの間くらいのもの)と卵を使う。味付けは塩コショウと仕上げにめんつゆか白だしか出汁醤油かなにかで。

 今日はゴーヤと豚肉と卵はあるが中揚げがない、冷凍さいの目切り絹豆腐ならあるがそれはなにかがちがう、という状態であった。ゴーヤチャンプルーを作って食べたい気持ちはあるがそのために厚揚げの買い物に出るのはめんどうで、どうしたものかと考えた結果、そうだ、松山あげ(乾燥油揚げ)を使おう、と思いつく。

 実際作って食べてみた結果、夫は「これはありやなあ」と言い、私は「豆腐感よりも揚げ感がほしいときにはこっちのほうが好きかも」と言う。普段ならばゴーヤから出てきた水分と出汁の水分とで全体が少し水っぽい仕上がりになる(それでなんら問題はない)のだが、松山あげを入れるとそのだしを松山あげがすべて吸ってくれるので仕上がりの水っぽさがなくなり、おだしを無駄なくおいしく食べつくすことができる。
 
 乾燥した状態の松山あげはかさばっているのだが、松山あげは水分を吸収するとほしゅほしゅほしゅほしゅーっと小さくなるから、フライパンに入れるときには、ええっ、こんなにたくさん?? と思うくらいの量を入れる。

 おいしかったなー、松山あげのゴーヤチャンプルー。また作って食べようっと。     押し葉

覚醒する交響曲

 8月の9日から4泊5日で広島帰省をしてきた。我々は台風の中へ突入していくのか果たして無事に広島までたどり着けるだろうかと気にしながら支度をしたが、実際はやや強風の中を走行することにはなったものの道中でも広島でもこれといった不都合なく過ごすことができた。

 今回の帰省では幼なじみのめいちゃんに会えたときに私のCDを聞いてもらう予定にしていたからCDを三枚車に乗せた。CDの内容はカルロス・クライバー指揮のベートーヴェン交響曲。演奏年順に紹介するなら、一枚目はバイエルン国立管弦楽団ミュンヘン公演の七番、二枚目はウィーン・フィルハーモニー録音の五番と七番、三枚目はバイエルン国立管弦楽団東京公演の四番と七番。いつもはこの三枚のCDから七番のニ楽章と四楽章のみ繰り返し聴くために録音したMDを車のオーディオには入れて聴いていて私ひとりのときは延々果てしなくその繰り返しで私はそれが愉しくて気持ちよくて仕方がないのだが、帰省の道中運転していた夫が途中で「もうこの曲の繰り返しには飽きました。新鮮な曲が聴きたいです、何か別の曲をかけてください」と言い出した。ふふふ、どうやらくんよかったね、今回はCDを三枚持ってきてるからそれを順番に全部かけて聴こうよ、ということになり、まずはウィーン・フィルハーモニーの五番をかけた。ジャジャジャジャーン、で始まる有名な曲なのだが、これまで繰り返し聞いていた七番(の二楽章と四楽章)に比べると金管楽器が充実していてこれはこれで爽快でたいそう気持ちがよいではないか。

 五番の一楽章から四楽章までを聴く間ずっと運転していた夫が「はあ、やっぱり五番はいいなあ、なんかこうシャキーンと覚醒するわ」と言う。そうかそうかそれはよかったね、と、話しつつパーキングエリアに入りトイレ休憩の後運転を交替する。私が運転席に座り夫が助手席に座る。夫は助手席に座るなり背もたれを倒して「じゃ、ちょっと、寝るね」と言う。

「ええっ、どうやらくん、五番を聴いたら覚醒したんじゃないの? 覚醒したのに寝るの?」
「うん、もう聴き終わって覚醒も終わったけん寝る」
「ええー、覚醒は演奏を聴いてる間だけで演奏が終わったら眠くなるような覚醒なん?」
「いいじゃん、がんばって運転したんじゃけん、寝ても」
「いいんよ、寝るのはいいんよ。ただその直前に『覚醒した』って言うとったけんなんとなくびっくりしただけじゃけん」
「いや、ほんと、五番は覚醒するよ」
「じゃあもう一回五番かけようか」
「うーん、他のがいいかなー、五番でもいいけどー」

 その後CDが七番を演奏し、また最初から五番を演奏し、さらにふたたび七番を演奏する間、夫はたいへんよく眠っていた。寝ているときに五番が流れてきたからといって覚醒するわけではないようだ。     押し葉

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どうやらみそ

Author:どうやらみそ
1966年文月生まれ

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